

ミッドレイヤーとして着るカシュクールブラウス
カシュクールブラウスとの出会いはひとめぼれだった
エベレスト街道への旅の準備中のこと
2019年2月に予定していたエベレスト街道への旅の準備をしている時だったと思う。
何気なくInstagramを見ていると、ふと目に留まった服が「カシュクールブラウス」だった。
「こんなかわいい服があるのか!」
当時はそう思ったくらいだったが、その後予定通り行ったエベレスト街道の旅でLIRGEの構想を思いつき、1番初めに作る服となるとは思いもしなかった。
フランスのバレリーナの練習着
LIRGEというブランドの構想を練る中で、何の服を作ろうかと思った時に、ふと思い出したのが「カシュクールブラウス」だった。
まず、パっと見でかわいい。「その日の気分を高めてくれる」服としてそれは最も重要なこと。
機能性の面においても、前開きのしやすさに加えてハイウエストの服は登山中にトップスがせりあがってくる問題も解決してくれるのでむしろ好都合だった。
よくよく調べてみると、カシュクールブラウスの由来は諸説あるが、フランスにおいてバレリーナの練習着として生まれたという情報があった。
すぐに着脱できて、華やかさも損なわない。まさにLIRGEが求めていたものだった。
「最低限の機能性」と「デザイン性」の両立
LIRGEの服は、ロジカルに機能性を追求するブランドというよりは、必要最低限の機能性にとどめておきながらファッション本来の楽しみを追求することに重きをおいている。
その点、カシュクールブラウスにおいて重要視したのは、カシュクールらしさを残しながら使い勝手を良くしていくアプローチでした。
残したディティールは、1つ。
前身ごろの留め具は使わず紐で結ぶ使用にしたところ。
ホックなどで簡単に留めれるようにすることもできたが、それだとカシュクールの華やかさが減退してしまうので見送った。
逆に、変えたディティールは2つある
1つは、布の量を減らしたこと。
ギャザーと呼ばれるカシュクールのフリフリの部分が山行中に邪魔にならないようにできるだけ減らした。
もう1つはポケットを付けたこと。
元来カシュクールブラウスはポケットがつかないが、ちょっとしたものが入れる場面も山行中は多々あるので、あまり目立たない形でつけた。
難航した生地探しで見つけた「速乾シャツ素材」
毎度のことだ。素材探しは難航する。
特にシャツ素材で、ミッドレイヤーとして求められる吸水速乾性を持つものはなかなかない。
正確には、あるのだがシャツの「シャリ感」がどうしても欲しかった。
そこで懇意にしているコンバーター(生地屋)のSさんが見つけてきてくれたのが、今使っている東レのシャツ素材。
カシュクールで使いたかったシャリ感を残しながら、速乾。即採用だった。
想像以上の反響。そして思いもよらなかった使い方。
そうして完成したカシュクールブラウスは、想像以上の反響となった。
「こんな人に着てほしい」と思う人がどこからともなく見つけてきてくれて、Instagramやyoutubeにアップしてくれた。
また、購入後に何人かの人には電話で使用感インタビューをした時に「山の上で着替える時にカーテン代わりにしても使えます」や「帰りの車で肌寒い時に羽織として使ってます」といったお声もいただいた。
使う人によってその個性が引きたたされるカシュクールブラウス。
ぜひ試してみていただきたいなと思います。
商品説明
【機能】
吸水速乾性・通気性
【素材】
特殊な撚糸技法(糸をねじり合わせる技法)を用いた原糸を使用し、素材に隙間を作り出すことで、高い通気性をもたせた快適素材です。
【想定シーン】
・オフィスカジュアルから、休みの日など、夏のおしゃれ着に。
・春~秋のトレッキングシーンに
・夏のレジャーシーンに
【サイズ:FREE】
モデル身長:160cm
着用:FREE
身幅 49㎝
肩幅 40.5㎝
袖丈 58.7㎝
袖巾 17.8㎝
袖口 13㎝
ウエスト切替 130㎝
着丈 62.7㎝






